タリスマンってどんな話?ざっくり時系列で整理

※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未読の方はご注意ください。




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タリスマン
(The Talisman)

作品データ
著者:スティーヴン・キング/ピーター・ストラウブ
ジャンル:ダークファンタジー/冒険小説

少年が母を救うために、世界をまたいで旅をする話

12歳の少年ジャック・ソーヤーが、死にかけの母を救うため、現実世界と並行世界テリトリーを行き来しながら「タリスマン」という不思議な力を持つ存在を探す物語。追ってくるのは父の元相棒であり、二つの世界で同時に存在する男モーガン。旅の途中で仲間と出会い、別れ、世界の残酷さを知りながら、少年は少しずつ「特別な存在」へと変わっていく。

ざっくり時系列

母と共にカリフォルニアから東海岸へ逃れる

スピーディ・パーカーと出会い、テリトリーとタリスマンの存在を知る

フリップを覚え、並行世界を行き来する旅が始まる

モーガンとオズモンドに追われながら全米を横断

虐待のある職場や少年院で過酷な経験をする

ウルフと出会い、友情を築く

サンライト・ホームで惨劇が起こる

リチャードと共にテリトリー深部へ向かう

ブラック・キャッスルでタリスマンを手に入れる

モーガンを倒し、母と女王を救う

物語の主要人物

・ジャック・ソーヤー
 12歳の少年。二つの世界を行き来できる「単一性」を持つ

・リリー・キャヴァナー
 ジャックの母。肺癌を患う元女優

・スピーディ・パーカー
 謎めいた男。テリトリーの住人で、ジャックを導く存在

・モーガン・スロート
 ジャックの父の元ビジネスパートナー。現実世界側の敵

・モーガン・オブ・オリス
 モーガン・スロートのテリトリー側の姿

・ウルフ
 テリトリーの狼男。ジャックの旅の仲間

・リチャード・スロート
 モーガンの息子。後に旅に巻き込まれる

母を救うため、世界の裏側へ踏み出す

物語は、母の病と逃亡生活から始まる。父の死の影にモーガンがいると感じていた母は、彼を一切信用せず、息子と共に身を隠すように生きている。そんな中、孤独なジャックはスピーディ・パーカーと出会い、世界の裏側に「テリトリー」と呼ばれる場所があること、そして母を救えるかもしれないタリスマンの存在を知らされる。
ジャックは教えられた方法で世界を切り替え、未知の領域へ足を踏み入れる。

追われ続ける旅と、過酷な現実

旅はすぐに厳しいものになる。テリトリーではモーガン・オブ・オリスの手下に狙われ、現実世界では搾取と暴力にさらされる。職場では虐待され、少年院では残酷な制度に閉じ込められる。
それでもジャックは歩みを止めない。途中で出会ったウルフとの友情は、旅の中で数少ない温もりだった。しかしその友情も、暴力と狂気に引き裂かれていく。

世界の中心で、すべてがつながる

リチャードと共にたどり着いたテリトリー最深部で、ジャックはタリスマンが単なる道具ではなく、複数の世界を支える軸であることを知る。ブラック・キャッスルでの戦いを経て、彼はモーガンと決着をつける。
最後にジャックはタリスマンを使い、母と女王を癒す。少年の旅は、世界を越えたまま、静かに終わりを迎える。

この小説のポイント

・現実世界と並行世界が密接に絡み合う設定
・少年の成長と喪失を重ねて描く長い旅路
・善悪がはっきりしない大人たちの存在
・友情が希望にも悲劇にも変わる展開

たぶんこんな小説

ずっと旅の途中にいる感覚が続く物語。ロードムービーみたいに場所が変わり、人が変わり、空気もどんどん変わっていく。ファンタジーだけど甘さは少なめで、現実の厳しさがじわじわ混ざってくる。読み終わると、長い夢から戻ってきたような、不思議な余韻が残る一冊。

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