クージョってどんな話?ざっくり時系列で整理

※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未読の方はご注意ください。




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クージョ
(Cujo)

作品データ
著者:スティーヴン・キング
ジャンル:ホラー/サスペンス/パニック

ただの田舎で、たった一台の車が地獄になる話

狂犬病に感染した一匹の大型犬。
それだけなのに、逃げ場のない状況が重なることで、日常は一気に壊れていく。
修理工場の敷地、動かない車、真夏の炎天下、助けを呼べない母と幼い息子。
超自然的な存在は出てこない。
あるのは偶然と判断ミスと、どうにもならない時間だけ。
それがこの物語を、やたら現実的で苦しいものにしている。

ざっくり時系列

トレントン一家がメイン州キャッスルロックに住む

キャンバー家の犬クージョが狂犬病に感染する

クージョが飼い主や周囲の人間を襲い始める

ドナと息子タッドが修理工場で車に閉じ込められる

炎天下で救助を待つが、誰も来ない

脱出を試みて負傷する

タッドの容体が悪化する

ドナがクージョと決着をつける

救助が来た時には、すでに遅かった

物語の主要人物

・クージョ
 狂犬病に感染したセントバーナード犬。

・ドナ・トレントン
 息子と共に修理工場で車内に閉じ込められる母親。

・ヴィック・トレントン
 ドナの夫。出張中に事態が悪化していく。

・タッド・トレントン
 ドナの幼い息子。車内で衰弱していく。

・ジョー・キャンバー
 整備士。クージョの飼い主。

・チャリティ・キャンバー
 ジョーの妻。事件時は町を離れている。

・ジョージ・バナーマン
 キャッスルロックの保安官。救助に向かう。

すべては、よくある日常から始まる

引っ越し、仕事のトラブル、夫婦関係の歪み。
トレントン一家の問題は、どれも特別なものじゃない。
一方、キャンバー家の犬クージョは、大きくて人懐っこい存在だった。
ただ一度、森でウサギを追いかけ、洞穴に頭を突っ込んだことを除けば。
そこで噛まれたコウモリが、すべてを変えてしまう。

動かない車と、近づいてくる死

修理のために訪れたキャンバー家の敷地で、ドナの車が停止する。
助けを求めようとした瞬間、クージョが姿を現す。
車に逃げ込むが、エンジンはかからない。
外は真夏、窓は開けられず、水もない。
時間が経つほど、希望は削られていく。
子どもは衰弱し、母親は判断を迫られる。

勝っても、失われるものは戻らない

救助は間に合わず、ドナは自分の手でクージョと戦う。
生き残るための行動だった。
けれど、その後に待っていたのは、取り返しのつかない現実だった。
偶然と無関心が重なった結果、誰も悪くないのに、最悪の結末だけが残る。

この小説のポイント

・怪物は犬ではなく、状況そのもの
・超常現象を使わない現実的な恐怖
・閉鎖空間と時間制限の組み合わせ
・善良だった存在が壊れていく過程の描写

たぶんこんな小説

読んでいて息苦しくなるタイプの物語。
派手さはないけど、もし自分だったらと考え始めると止まらない。
最後まで読み切ったあと、しばらく暑さと静けさが頭から離れなくなる一冊。

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