ミザリーってどんな話?ざっくり時系列で整理

※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未読の方はご注意ください。




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ミザリー
(Misery)

作品データ
著者:スティーヴン・キング
ジャンル:心理ホラー

小説を書かされ続ける作家が、たった一人の読者に追い詰められる話

ベストセラー作家ポール・シェルドンは事故で瀕死の重傷を負い、山奥の家で目を覚ます。命を救ったのは、自分を「一番のファン」と呼ぶ元看護師アニー・ウィルクス。看病のはずが、状況はどんどんおかしくなっていく。書くことだけを求める読者と、書かなければ生きられない作家。その関係が、逃げ場のない密室で限界までねじれていく。

ざっくり時系列

吹雪の山道で事故に遭う

元看護師アニーに救助され、家に留め置かれる

人気シリーズの結末にアニーが激怒

新作原稿を燃やされ、別の小説を書くよう強要される

家の中を探索し、アニーの過去を知る

警察官が訪ねてくるが事態はさらに悪化

原稿を巡る最後の衝突が起こる

物語の主要人物

・ポール・シェルドン
ベストセラー作家。事故で両脚に重傷を負う

・アニー・ウィルクス
元看護師。ポールを救助した「一番のファン」

・デュアン・クシュナー
コロラド州警察官。行方不明事件を追う

雪に閉ざされた家から、物語は動き出す

物語は、雪山の事故という偶然から始まる。病院に運ばれるはずだったポールは、人里離れた農家に留め置かれ、鎮痛剤と引き換えに静かな生活を強いられる。最初は感謝すべき救助だったものが、少しずつ違和感に変わっていく。外界と切り離された家は、そのまま逃げ場のない舞台になる。

一番のファンは、作品を愛しすぎている

アニーはポールの代表作であるロマンス小説シリーズを心から信奉している。そのため、ヒロインの運命を知った瞬間、態度は一変する。彼女が望むのは、新しい物語ではなく、過去の物語の延長だった。ポールは生き延びるため、そして書くために、彼女の望む小説を書き始める。

書くことが武器になり、鎖にもなる

監禁生活の中で、ポールは書くことで時間を稼ぎ、状況を観察し、反撃の機会を探る。一方で、書く行為そのものが彼を縛り続ける。タイプライター、原稿、言葉。そのすべてが生存と直結し、創作が極限状態に追い込まれていく。

この小説のポイント

・登場人物がほぼ二人だけで進む濃密さ
・怪物や超常現象が出てこない恐怖
・創作と依存の関係がそのまま物語になっている
・密室で積み上がっていく緊張感の持続力

たぶんこんな小説

派手な事件よりも、静かな会話や沈黙の方がずっと怖い。読んでいると、ページをめくる行為そのものがポールの執筆と重なってくる感じがある。書くこと、読むこと、その距離が近づきすぎたときに何が起こるのかを、じわじわ突きつけてくる一冊

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