悪霊の島ってどんな話?ざっくり時系列で整理

※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未読の方はご注意ください。




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悪霊の島
(Duma Key)

作品データ
著者:スティーヴン・キング
ジャンル:ホラー/心理ファンタジー

人生を壊された男が、絵を描くことで“島の悪意”を呼び覚ます話

大事故で腕と人生を失いかけた男が、療養のために流れ着いた南の島。そこで再開した絵は、癒やしではなく、眠っていた何かを引きずり出してしまう。失われたもの、残された怒り、そして海の向こうからやってくる存在。これは再生の物語であると同時に、才能が災厄に変わる瞬間を描いた話でもある。

ざっくり時系列

建設現場で大事故が起きる

エドガーが右腕切断と脳損傷を負う

精神状態が不安定になり離婚する

フロリダ沖のドゥマ・キーへ移住

絵を描き始め、異常な力が宿る

島の過去とエリザベスの秘密が明らかになる

絵を持つ人々に不幸が起き始める

娘イルセが犠牲になる

邪悪な存在パースと対峙する

像を淡水に沈め、脅威を封じる

物語の主要人物

・エドガー・フリーマントル
 主人公。事故をきっかけに異常な創作能力を得る。

・ジェローム・ワイヤーマン
 島で出会う友人。冷静さと知性でエドガーを支える。

・エリザベス・イーストレイク
 島の大地主。過去と現在をつなぐ鍵を握る存在。

・イルセ・フリーマントル
 エドガーの娘。彼の希望であり、最大の弱点。

・パース
 ドゥマ・キーに潜む邪悪な存在。絵と海を通して影響を及ぼす。

事故のあとに始まる、もう一つの人生

クレーン事故で肉体も精神も壊れたエドガーは、自分でも制御できない怒りと衝動を抱えるようになる。医師の勧めで移り住んだドゥマ・キーは、静かな楽園のように見えたが、そこには長い時間眠っていた異物があった。

描くほどに現実が歪んでいく

リハビリ代わりに始めたスケッチは、やがて強烈な力を持ち始める。絵に描いたものが現実に影響し、癒やしと破壊が同時に起きる。才能が救いなのか呪いなのか、その境界は急速に曖昧になっていく。

島に残された古い悪意

エリザベスの過去、1920年代の悲劇、そして海から来た存在パース。ドゥマ・キーは、何世代にもわたってその影響を受けてきた場所だった。エドガーの絵は、その封印を緩める引き金になってしまう。

娘を守るための最後の選択

被害はついに取り返しのつかない形でエドガーの家族に及ぶ。彼は友人たちとともに、パースを再び眠らせる方法を探し、海と淡水、そして自分自身を賭けた決断を下す。

この小説のポイント

派手な恐怖よりも、喪失・怒り・創作衝動といった感情がじわじわ積み重なる構成。島そのものが記憶を持っているような感触が強く、芸術と狂気が密接につながって描かれている。

たぶんこんな小説

怖いけど、どこか切ない。ホラーなのに、人生の後半や再生について考えさせられる話。海辺の風景がきれいに見えるほど、その下にある不穏さが際立つ一冊。

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