不眠症ってどんな話?ざっくり時系列で整理

※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未読の方はご注意ください。




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不眠症
(Insomnia)

作品データ
著者:スティーヴン・キング
ジャンル:ホラー/ファンタジー

眠れなくなった老人が、世界の裏側を見てしまう話

妻を亡くし、静かな老後を送っていたラルフ・ロバーツは、ある日を境にほとんど眠れなくなる。眠れない夜が続くうち、彼の目には人の周囲を包む光や、この世界に属していない存在が見え始める。それは幻覚ではなく、現実の奥に重なった別の層だった。やがてラルフは、町で起ころうとしている大きな破滅と、自分が無関係ではいられないことを知っていく。

ざっくり時系列

デリーの町でラルフが不眠症になる

人々のオーラや奇妙な小柄の存在が見えるようになる

ロイスも同じ現象を知覚していると分かる

善良な医師と狂気の医師の存在を知る

町で大規模な惨事が起きる未来が示される

ラルフは破滅を止めるため行動を選ぶ

代償として、自分の最期を受け入れる

物語の主要人物

・ラルフ・ロバーツ
引退した未亡人。不眠症をきっかけに異なる現実を知覚する

・ロイス・シャス
ラルフの友人。不眠症によって同じ力を得る

・エド・ディープノー
過激化していく男。破滅の引き金になる存在

・クロトー
死期が来た人間を導く禿げ頭の医師

・ラケシス
クロトーと行動を共にする医師

・アトロポス
秩序を乱し、早すぎる死を好む危険な存在

眠れない夜が、別の現実への入口になる

ラルフの不眠症は、単なる老化や悲しみでは終わらない。眠れない時間が増えるほど、世界の輪郭は二重になり、人の寿命や運命が見えるようになる。街を歩く日常の風景が、いつの間にか別の法則で動いていることに気づく瞬間が続いていく。

小さな医師たちと、見えない戦争

ラルフとロイスは、白衣を着た小柄な存在と出会う。彼らは人の生と死を管理し、世界を支える側の存在だった。しかし、その中には狂気に満ちた逸脱者もいる。目的と偶然という力がせめぎ合い、町全体がその影響を受け始める。

町の悲劇と、たった一人の選択

デリーでは、暴力と憎悪が膨らみ、取り返しのつかない事件が起ころうとしていた。その中心にいるのが、ラルフが知る一人の男だった。さらに背後には、世界全体に関わる存在の思惑がある。ラルフは、誰かを救うために、自分が何を差し出すべきかを突きつけられる。

この小説のポイント

・不眠症という日常的な不調から物語が始まる
・生と死が管理されているという独特の世界観
・個人の選択が宇宙規模の結果につながる構造
・他作品とゆるく繋がるキング作品らしい広がり

たぶんこんな小説

怖さは派手じゃないけれど、ずっと静かに重たい。読み進めるほど、眠ることや生きることの意味が少しずつずれていく感じがある。最後まで読むと、この物語が英雄譚というより、ある一人の人生の選択の記録だったことがじわっと残る。

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