ローズ・マダーってどんな話?ざっくり時系列で整理

※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未読の方はご注意ください。




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ローズ・マダー
(Rose Madder)

作品データ
著者:スティーヴン・キング
ジャンル:ホラー/ファンタジー

逃げた女が、神話の力で暴力に決着をつける話

長年の家庭内暴力から逃げ出したロージーは、見知らぬ街で新しい生活を始める。そこで出会った一枚の絵は、彼女を現実とは別の世界へ導き、暴力と怒りに形を与える存在と出会わせる。一方、支配と暴力だけで生きてきた夫ノーマンは、彼女を追い続け、破滅へと向かっていく。これは逃走と再生の物語であり、怒りをどう扱うかという物語でもある。

ざっくり時系列

夫ノーマンが妊娠中のロージーに暴力を振るう

9年後、ロージーが殺される未来を悟り家出する

女性シェルターで新しい生活を始める

質屋で絵画「ローズ・マダー」を手に入れる

絵の中の世界へ行けるようになる

迷宮で赤ん坊を救い出す

ノーマンが街を突き止め殺戮を始める

ロージーがノーマンを絵の中へ誘い込む

ローズ・マダーがノーマンを殺す

数年後、ロージーは怒りと折り合いをつける

物語の主要人物

・ロージー・ダニエルズ
 主人公。長年の暴力から逃げ、新しい人生を探す女性。

・ノーマン・ダニエルズ
 ロージーの夫。警察官で、支配と暴力に取り憑かれている。

・アンナ・スティーブンソン
 女性シェルターの運営者。ロージーを支える存在。

・ピーター・スロウィック
 ロージーを街へ導いた気さくな男性。

・ビル・シュタイナー
 質屋の店主。ロージーと親しくなる。

・ローズ・マダー
 絵画の中の女。神話的な力を持つ存在。

血のしみ一滴から始まる逃走

ある朝、シーツに落ちた血のしみを見たロージーは、このままでは殺されると理解する。計画もなく家を出て、彼女は中西部の街へ逃げ込む。女性シェルターでの生活、仕事、新しい友人たち。少しずつ、世界は色を取り戻していく。

絵の向こう側にある試練

質屋で手に入れた一枚の絵は、日に日に変化し、やがてロージーを別世界へ招き入れる。そこには迷宮、神殿、そしてローズ・マダーと呼ばれる存在がいた。彼女は赤ん坊を救えと告げる。恐怖を抱えながらも、ロージーは一人で迷宮へ向かい、自分自身の現実と向き合う。

追ってくる暴力と、最後の対峙

逃げた先でも、ノーマンはロージーを追い続ける。彼は街に辿り着き、彼女に関わる人々を次々と殺していく。ついにロージーは逃げるだけでは終われないと悟り、ノーマンを絵の世界へ誘い込む。決着は、人間の世界ではない場所でつけられる。

この小説のポイント

家庭内暴力という現実的で重いテーマを、ギリシャ神話的な幻想で包み込む構成が特徴。逃げること、怒ること、生き延びることが、それぞれ別の力として描かれている。

たぶんこんな小説

現実はかなり痛くて重いのに、途中から神話の夢を見ているような感覚になる話。怖さと同時に、再生の物語として静かに残るタイプの一冊。読み終わると、怒りという感情をどう抱えて生きるかを考えさせられる。

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