ジェラルドのゲームってどんな話?ざっくり時系列で整理

※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未読の方はご注意ください。




Amazon.co.jp: ジェラルドのゲーム: 本
本 の優れたセレクションでオンラインショッピング。




ジェラルドのゲーム
(Gerald’s Game)

作品データ
著者:スティーヴン・キング
ジャンル:サスペンス/心理ホラー

ベッドに繋がれたまま、過去と正面衝突する話

湖畔の別荘で、夫との行為が一転して悪夢になる。手錠でベッドに繋がれたまま、夫は心臓発作で死亡。助けは来ない。残されたのは、逃げ場のない身体と、頭の中で語り出す複数の声。生き延びるための闘いは、同時に、ジェシーが長年閉じ込めてきた記憶と向き合う闘いでもあった。

ざっくり時系列

湖畔の別荘で夫婦の「ゲーム」が始まる

ジェシーが拒絶し、夫が心臓発作で死亡

手錠をかけられたまま孤立する

頭の中で複数の声が語り出す

幼少期の記憶が呼び起こされる

謎の男スペース・カウボーイが現れる

極端な方法でベッドから脱出する

別荘を脱出し事故に遭う

事件後、真相と向き合い人生を立て直す

物語の主要人物

・ジェシー・バーリンゲーム
 主人公。別荘で極限状態に置かれ、自分自身と向き合う。

・ジェラルド・バーリンゲーム
 ジェシーの夫。物語冒頭で死亡する。

・グッディ・バーリンゲーム
 ジェシーの内面に現れる「良き妻」の声。

・パンキン
 10歳の頃のジェシーの人格。

・ルース・ニアリー
 大学時代の友人。ジェシーの過去と深く関わる。

・スペース・カウボーイ
 別荘に現れる痩せた男。ジェシーの恐怖の象徴。

静かな別荘で一気に詰む

思いつきの休暇、軽い刺激のつもりだった「ゲーム」。だがジェシーが拒んだ瞬間、状況は取り返しのつかない方向へ転がる。夫は死に、ジェシーはベッドに繋がれたまま。誰も来ない、逃げられない。恐怖は外からではなく、静かな寝室の中でじわじわと広がっていく。

頭の中が一番うるさい

水も自由も奪われ、ジェシーは自分の中の声と会話し始める。助けを待てと言う声、幼い自分、切り捨てた友人、かつての心理学者。会話を辿るうち、彼女は子どもの頃に封じ込めた記憶へと近づいていく。見ないふりをしてきた出来事が、今の自分を縛っていることに気づいていく。

生き延びるために、全部を思い出す

脱出のためにジェシーが選んだ方法は、痛みも覚悟も必要なものだった。肉体を縛る手錠を外す行為は、同時に、過去の支配や恥と決別する行為でもある。別荘を出たあとも、恐怖は完全には消えないが、彼女はついに「目をそらさない」選択をする。

この小説のポイント

舞台はほぼ一室、登場人物も最小限。それでも密度が異常に高い。外敵よりも、自分の中にある恐怖や記憶が主役になっていく構造が、この物語の一番の緊張感になっている。

たぶんこんな小説

派手な事件は少ないのに、読んでいる間ずっと息が詰まる感じがある話。身体の拘束と心の拘束が重なって、少しずつほどけていく過程を見せられる一冊。読み終わる頃には、最初の状況とはまったく違う重さで残る物語。

コメント

タイトルとURLをコピーしました