コロラド・キッドってどんな話?ざっくり時系列で整理

※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未読の方はご注意ください。




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コロラド・キッド
(The Colorado Kid)

作品データ
著者:スティーヴン・キング
ジャンル:ミステリー

解けないまま語り継がれる謎を、あえて解かない話

メイン州沖の小さな島で見つかった、身元不明の男の遺体。調べれば調べるほど事実は増えるのに、答えには一向に近づかない。25年後、島の新聞社でベテラン記者たちが新人インターンに語るのは、「説明できないことがある」という現実そのものだった。これは事件解決の物語ではなく、謎とどう付き合うかを描いた物語。

ざっくり時系列

島で身元不明の男性遺体が発見される

検死により窒息死と判明する

所持品や状況から不可解な点が次々と浮上

1年以上後、男性の身元が判明する

移動経路と時間が説明不能なまま残る

25年後、記者たちが事件を語り直す

新人インターンが推理を試される

謎は解かれないまま受け継がれる

物語の主要人物

・デイブ・ボウイ
 島の新聞「ウィークリー・アイランダー」の編集長。事件を長年見つめてきた記者。

・ヴィンス・ティーグ
 新聞社の創刊者。島と事件の記憶を語り継ぐ存在。

・ステファニー・マッキャン
 大学院卒の新人インターン。語られる謎の聞き手となる。

・コロラド・キッド(ジェームズ・コーガン)
 島で発見された男性。身元は判明するが、謎の中心にいる。

島の新聞社から始まる昔話

物語は、島の新聞社での何気ない昼食から始まる。編集長と創刊者は、インターンの推理力を試すように、過去の奇妙な事件の話を切り出す。その中で語られるのが、「コロラド・キッド」と呼ばれる身元不明遺体の事件だった。

事実は集まるのに、答えが逃げていく

遺体の死因、所持品、胃の内容物、タバコ、硬貨。どれも事実としては確かだが、全体を説明するピースにはならない。やがて男性はコロラド州の平凡な画家だったと分かるが、なぜ短時間で2,000マイル以上離れた島にいたのかは説明できないままだ。

ミステリーは解かれなくても成立する

記者たちは仮説を立てるが、確証はない。彼らはこの事件を外部に大きく語ることを避けてきた。なぜなら、無理に答えを作ることで、謎そのものが壊れてしまうからだ。最後に残るのは、解けない問いと、それを受け取る次の世代。

この小説のポイント

この作品は、読者に明快な解決を与えない。証拠が揃っても真相が分からないことがある、という現実をそのまま描いているのが最大の特徴。

たぶんこんな小説

読後にスッキリはしない。でも、なぜか印象に残る。事件よりも、「謎とどう向き合うか」を考えさせられる、静かで少し意地悪なミステリー。

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