※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未読の方はご注意ください。
宇宙船ガリレオ号
(Rocket Ship Galileo)
作品データ
著者:ロバート・A・ハインライン
ジャンル:SF(ジュブナイルSF)
月に行ったら、まさかのナチス基地を見つける話
ロケット好きの少年たちが、大人顔負けの科学知識と度胸で月を目指す。
最初は純粋な宇宙冒険のはずだったのに、月面で遭遇したのは、誰も想像していなかった敵の存在。
科学実験、月面基地建設、そして月の裏側に隠された陰謀。
少年たちの月旅行は、いつの間にか世界の命運を左右する出来事へ転がり込んでいく。
ざっくり時系列
第二次世界大戦後、3人の少年がロケット実験を続ける
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少年の叔父カーグレイブス博士にスカウトされる
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余剰郵便ロケットを原子炉動力に改造
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砂漠の試験場で秘密裏に準備を進める
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ロケット「ガリレオ号」で月へ出発
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月面に拠点を築き、国連を代表して所有権を主張
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正体不明の通信を受信
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船が爆撃され、月面にナチス基地があると判明
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基地を制圧し、地球へ情報を送信
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少年たちは英雄として帰還する
物語の主要人物
・ロス
ロケット実験に情熱を燃やす少年の一人
・アーティ
機械や改造作業を担当する少年
・モリス
科学知識に長けた少年
・カーグレイブス博士
著名な物理学者で、少年の保護者兼指導者
戦後のアメリカ、ロケット少年たちの挑戦
物語は、第二次世界大戦後のアメリカでロケット実験に没頭する少年たちから始まる。
彼らの才能に目をつけたのが、マンハッタン計画にも関わったカーグレイブス博士。
博士の指導のもと、少年たちは余剰の郵便ロケットを、トリウム原子炉で動く本格的な宇宙船へと作り替えていく。
月への到達、そして不穏な通信
完成したロケット「ガリレオ号」は、約3日の飛行で月に到達する。
彼らは月面に簡易基地を設置し、地球との通信準備を進めるが、そこで正体不明の通信を受信する。
約束された接触の直後、彼らの船は爆撃され、月面に誰かが潜んでいることが明らかになる。
月の裏に隠された基地と決着
待ち伏せの末に捕えたパイロットから、月にナチスの秘密基地が存在することが判明する。
少年たちは基地を爆撃し、生き残った人物から情報を引き出す。
カーグレイブス博士は裁判を行い、知略で敵を降伏させる。
地球へ送られた情報により、ナチスの残党基地は破壊され、少年たちは無事帰還する。
この小説のポイント
・少年たちが主役の本格的な宇宙開発描写
・当時の科学知識をベースにしたロケット設定
・月面探査とスパイ要素が混ざった展開
・シリーズ第1作らしい冒険の勢い
たぶんこんな小説
科学工作と冒険が、そのまま物語になった感じ。
月に行くこと自体が夢だった時代のワクワクが、一直線に詰め込まれている。
少年たちが本気で世界を相手にする、その始まりの一冊。

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