プロジェクト・ヘイル・メアリーってどんな話?ざっくり時系列で整理

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ネタバレを含む場合があります。 未読の方はご注意ください。




Amazon.co.jp : プロジェクト・ヘイル・メアリー




プロジェクト・ヘイル・メアリー
(Project Hail Mary)

作品データ
著者:アンディ・ウィアー
ジャンル:ハードSF

記憶ゼロの教師が、人類と異星文明を同時に救う話

宇宙船の中で一人目を覚ました教師ライランド・グレイスは、自分が誰なのかも、なぜここにいるのかも分からない。
やがて彼は、太陽を食い尽くす微生物「アストロファージ」と、人類滅亡までのカウントダウン、そして異星人ロッキーとの共同作業に巻き込まれていく。
地球を救うか、仲間を救うか。
科学と友情と覚悟が、静かな宇宙で積み重なっていく物語。

ざっくり時系列

太陽の減光が観測される

原因が地球外微生物アストロファージだと判明

ライランド・グレイスが研究に参加

アストロファージが恒星間にも広がっていると分かる

耐性を持つ恒星を調べるため宇宙船ヘイル・メアリー号が建造される

ミッション直前の事故で乗員が死亡

グレイスが記憶喪失状態で単独出発

タウ・クジラ座で異星人ロッキーと遭遇

アストロファージの天敵タウメーバを発見

地球とエリディアン双方を救う選択を迫られる

グレイスはロッキーを救い、エリドで生きる道を選ぶ

物語の主要人物

・ライランド・グレイス
 中学校教師で元分子生物学者。ヘイル・メアリー号の唯一の生存者

・エヴァ・ストラット
 各国政府のタスクフォースを率いる元ESA長官

・ロッキー
 エリディアンのエンジニア。異星文明の最後の生存者

宇宙船で目覚めた男、世界の終わりを知らされる

物語は、ヘイル・メアリー号で昏睡から覚めたグレイスが、記憶を一つずつ取り戻していくところから始まる。
地球では太陽が暗くなり、30年以内に氷河期が訪れると予測されていた。
原因は、太陽のエネルギーを食べる微生物アストロファージ。
その研究の最前線に立たされていたのが、教師に戻っていたはずのグレイスだった。

異星人ロッキーとの出会い、共同研究の始まり

タウ・クジラ座に到着したグレイスの前に、異星文明の宇宙船が現れる。
彼は相手を「ブリップA」と名付け、やがてその中の住人ロッキーと意思疎通に成功する。
ロッキーの星もまたアストロファージに脅かされていた。
二人は協力し、アストロファージが増殖しすぎない惑星と、その天敵「タウメーバ」の存在にたどり着く。

地球か、友か、それとも両方か

タウメーバの改良は成功するが、思わぬミスでロッキーが宇宙に取り残される可能性が浮上する。
このまま帰還すれば地球は救える。
だがそれは、エリディアン文明の滅亡を意味する。
グレイスは選び、地球へは無人機だけを送り、自らはロッキーを救う道を取る。
16年後、彼は異星の地エリドで生き、科学を教える立場になっていた。

この小説のポイント

・科学的アイデアが物語の推進力になっている
・記憶喪失構造がサスペンスとして機能している
・異星人との関係が「友情」として丁寧に描かれる
・選択と責任を個人の視点で描いている

たぶんこんな小説

教科書みたいな理屈と、無茶な状況が並んで走り続けるSF。
宇宙規模の危機なのに、最後に残るのは一人の選択と、誰かと一緒に生きるという感覚。
静かだけど、ずっと前に進み続けるタイプの物語。

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