アウトサイダーってどんな話?ざっくり時系列で整理

※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未読の方はご注意ください。




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アウトサイダー
(The Outsider)

作品データ
著者:スティーヴン・キング
ジャンル:ホラー小説/ミステリー

犯人が完璧すぎる事件から、世界が少しずつ壊れていく話

少年殺害事件の犯人は、証拠も証言も完璧にそろっている地元の名コーチ。なのに、同じ時間に別の場所にいたという揺るがない証拠も存在する。誰かが嘘をついているのか、それとも世界の仕組みそのものがおかしいのか。常識で押し切ろうとする人たちと、説明できない何かに直面する物語。

ざっくり時系列

少年の遺体が発見される

証拠と目撃証言からメイトランドが犯人と断定される

公開逮捕が行われる

メイトランドに完璧なアリバイが見つかる

裁判所前でメイトランドが射殺される

似た事件が過去にもあったと判明

ホリーが異常な共通点に気づく

正体不明の存在「アウトサイダー」の仮説が浮上

洞窟での対決

事件は公式に再評価される

物語の主要人物

・ラルフ・アンダーソン
 フリント市警の刑事。事件の捜査責任者

・ホリー・ギブニー
 私立探偵。不可解な事件の共通点を見抜く

・テリー・メイトランド
 少年野球のコーチ。殺人事件の第一容疑者

・ハウイー・ゴールド
 メイトランドの弁護士

・アレック・ペリー
 調査員。事件の裏を追う

・ジャック・ホスキンス
 警察官。不可解な存在に操られていく

・クロード・ボルトン
 次の標的にされかける男

完璧な証拠がそろった殺人事件

オクラホマ州フリントシティで、少年フランキー・ピーターソンの遺体が見つかる。残された証拠と目撃証言はすべて、地元で信頼されていたコーチ、テリー・メイトランドを指していた。ラルフ・アンダーソン刑事は公開逮捕に踏み切り、町は一気に犯人探しの熱に包まれる。

無実を示す証拠が、事態を歪ませる

ところが、メイトランドには動かしがたいアリバイがあった。別の町で会議に出席していた映像と証言がそろい、事件は説明不能な状態になる。裁判所に集まった群衆の前で、被害者の兄に撃たれ、メイトランドは無実を訴えたまま死亡する。事件は終わったはずなのに、違和感だけが残る。

正体不明の存在が浮かび上がる

調査を進める中で、ホリー・ギブニーは過去に起きた酷似事件を突き止める。犯人とされた人物は皆、同じように無実を主張し、同じように破滅していた。人の姿を真似し、罪をなすりつける存在。ホリーはそれを「アウトサイダー」と呼ぶ。やがて一行は洞窟へ向かい、直接対峙することになる。

この小説のポイント

・合理的な捜査が通用しなくなる瞬間
・証拠と真実が食い違う恐怖
・人間の姿をした異物というキングらしい怪異
・ホリー・ギブニーという存在の輪郭がはっきりする一冊

たぶんこんな小説

最初はガチガチの警察ミステリーなのに、気づくと足元が崩れていく感じ。理屈で考えれば考えるほど説明がつかなくなって、世界の前提そのものが揺さぶられる。読み進めるほど、「本当に怖いのは何なんだろう」と考えさせられる、じっとりした余韻が残る物語。

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