クリスティーンってどんな話?ざっくり時系列で整理

※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未読の方はご注意ください。




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クリスティーン
(Christine)

作品データ
著者:スティーヴン・キング
ジャンル:ホラー/サイコホラー/青春

冴えない少年が、悪意を持った車に恋をしてしまう話

いじめられっ子の高校生アーニーは、一台のボロボロの車に出会う。
1958年型プリムス・フューリー、名前はクリスティーン。
修理すればするほど車は若返り、同時にアーニー自身も変わっていく。
自信がつき、見た目も変わり、でもその中身はどんどん歪んでいく。
これは「車が人を殺す話」だけど、もっと正確に言うと「何かに依存した人間が壊れていく話」。

ざっくり時系列

アーニーがボロ車クリスティーンと出会う

友人デニスが車に強い嫌悪感を抱く

アーニーが車を修理し始め、性格が変わる

車の過去と連続した不幸が明らかになる

クリスティーンが自力で修復を始める

車に関わった人間が次々と死ぬ

デニスとリーが車を破壊する計画を立てる

クリスティーンは粉砕される

それでも終わったとは言い切れない余韻が残る

物語の主要人物

・アーニー・カニンガム
 気弱な高校生。クリスティーンの所有者になる。

・デニス・ギルダー
 アーニーの親友。最初から車に嫌悪感を抱く。

・リー・キャボット
 アーニーの恋人。車に強い恐怖を感じる。

・ローランド・D・ルベイ
 クリスティーンの元の持ち主。暴力的な過去を持つ。

・ウィル・ダーネル
 車を預かるガレージの経営者。裏稼業にも手を染める。

ただの中古車に、心を奪われた瞬間

荒れた庭に放置されたボロボロの車。
普通なら誰も見向きもしないその姿に、アーニーは強く惹かれる。
周囲の忠告を無視して購入した瞬間から、歯車は静かに噛み合い始める。
デニスだけは、この車が「何かおかしい」と直感していた。

車が若返り、人が古くなっていく

修理を進めるたびに、クリスティーンは勝手に直っていく。
凹みは消え、傷は塞がり、走行距離は逆回転する。
その一方で、アーニーは他人を見下し、孤立し、昔の自分を否定していく。
車と人間の境界が、少しずつ曖昧になっていく。

愛と友情の間に割り込む存在

リーは、クリスティーンがアーニーを独占しようとしていると感じる。
実際、車内で起こる異常な出来事は、彼女の恐怖を裏付けていく。
やがて、車に関わった人間が次々と事故死していき、偶然では済まされなくなる。
守るべきものは友情か、それとも命か。

壊しても、終わらないかもしれない

デニスとリーは、クリスティーンを物理的に破壊する決断を下す。
粉砕機で押し潰され、確かに車は形を失う。
それでも最後に残るのは、不安だ。
本当に終わったのか、それとも、どこかでまた走り出すのか。

この小説のポイント

・超自然的存在が「物」そのものに宿る恐怖
・思春期の劣等感と支配欲の結びつき
・依存と支配の関係が、人と人以外の形で描かれる
・青春小説としても読める構成

たぶんこんな小説

派手な怪物は出てこないのに、妙に後を引く話。
車という身近な存在が、ここまで信用できなくなるのが怖い。
読み終わると、エンジン音やヘッドライトを見る目が少し変わる一冊。

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