デッド・ゾーンってどんな話?ざっくり時系列で整理

※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未読の方はご注意ください。




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デッド・ゾーン
(The Dead Zone)

作品データ
著者:スティーヴン・キング
ジャンル:SFスリラー

未来が見えてしまった男が、世界を救うか壊すかで一人悩み続ける話

交通事故で長い昏睡から目覚めたジョニー・スミスは、人や物に触れると未来や過去が見えてしまうようになる。その力は人助けにもなるが、同時に彼自身の人生を壊していく。やがて彼は、将来世界を破滅させる政治家グレッグ・スティルソンの未来を見てしまい、取り返しのつかない選択を迫られることになる。

ざっくり時系列

幼い頃のジョニーが不思議な予感を口にする

高校教師として平穏な生活を送る

交通事故で昏睡状態に陥る

約5年後に目覚め、触れると未来が見える力に気づく

能力を使って事件に関わり、世間の注目を浴びる

キャッスル・ロックの連続殺人犯を突き止める

政治家グレッグ・スティルソンと出会い、最悪の未来を見る

行動すべきか悩み続ける

暗殺未遂事件が起き、未来が変わる

物語の主要人物

・ジョニー・スミス
 事故をきっかけに予知能力を得た高校教師。

・サラ
 ジョニーの恋人だった女性。後に別の人生を選ぶ。

・グレッグ・スティルソン
 危険な資質を持つ野心的な政治家。

・ジョージ・バナーマン
 キャッスル・ロックの保安官。ジョニーに捜査協力を依頼する。

・フランク・ドッド
 連続殺人犯として浮かび上がる人物。

事故のあと、世界は少し歪んで見え始める

物語の中心は、ジョニーが昏睡から目覚めた後の喪失感にある。恋人は去り、母は変わり果て、元の生活には戻れない。それでも彼は、触れることで見えてしまう映像を無視できず、人を助ける道を選んでしまう。

力は人を救うが、静かな人生は奪っていく

連続殺人事件の解決によって、ジョニーは英雄視される一方、怪物のようにも扱われる。普通に教師として生きたいという願いとは裏腹に、能力がある限り、周囲は彼を放っておかない。彼自身もまた、その力を使わずにいられない。

見えてしまった未来と、避けられない選択

グレッグ・スティルソンに触れたことで、ジョニーは核戦争へと続く未来を見てしまう。行動しなければ世界は破滅する。だが行動すれば、自分は人殺しになる。その葛藤の末に選んだ道は、静かで、取り返しのつかない結末へとつながっていく。

この小説のポイント

・超能力よりも、能力を持った人間の苦しさに焦点が当たっている
・日常と政治がゆっくりと交差していく構成
・未来を知ることが必ずしも救いにならない描写
・小さな町キャッスル・ロックの存在感

たぶんこんな小説

派手な超能力バトルではなく、静かに胸が締めつけられる話が続く一冊。未来が見えることより、見えてしまったあとにどう生きるかが重い。読後には、正しい選択って何だろう、としばらく考えたくなる空気が残る。

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