任務の終わりってどんな話?ざっくり時系列で整理

※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未読の方はご注意ください。




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任務の終わり
(End of Watch)

作品データ
著者:スティーヴン・キング
ジャンル:推理小説/サスペンス

余命わずかな刑事が、植物状態の殺人鬼と最後の知恵比べをする話

引退した刑事ビル・ホッジスは、相棒ホリー・ギブニーと探偵社を続けながら、膵臓癌による死を目前にしている。そんな中、過去に大量殺人犯ブレイディ・ハーツフィールドと関わった人々が次々と命を落とす。犯人は意識を失ったはずのブレイディだった。動けないはずの殺人鬼と、死に向かう刑事。両者の「終わり」が静かに重なっていく。

ざっくり時系列

ブレイディ事件から6年後

引退したビル・ホッジスがホリーと探偵社を経営

ホッジスが膵臓癌と診断される

過去にブレイディと接触した人物の自殺が相次ぐ

植物状態のはずのブレイディに回復疑惑が浮上

ブレイディが特殊能力とアプリを使い人を操っていると判明

標的が生存した元ティーンエイジャーたちだと分かる

最終的な目的がホッジスへの復讐だと明らかになる

ホッジスとホリーが最後の対決に挑む

物語の主要人物

・ビル・ホッジス
 元刑事。私立探偵社の共同経営者で、病と闘いながら事件を追う

・ホリー・ギブニー
 ホッジスの相棒。探偵社の実務と捜査を支える存在

・ブレイディ・ハーツフィールド
 大量殺人犯。植物状態にありながら事件の中心にいる

死を待つ刑事と、眠ったままの殺人鬼

物語は、すでに警察を退いたビル・ホッジスが、余命宣告を受けた状態から始まる。彼とホリーは「ファインダーズ・キーパーズ」という探偵社を続けているが、そこに奇妙な事件が舞い込む。過去にブレイディ・ハーツフィールドと関わった人々が、まるで何かに導かれるように命を落としていく。犯人は意識を失ったままのはずのブレイディだった。

動けないはずの悪意が、外の世界を操る

頭部を負傷したブレイディは、意識で物を動かしたり、特定の人間の精神に入り込む能力を得ていた。彼は病院のベッドから一歩も動かず、催眠的なゲームアプリを通じて人々を支配する。標的は、かつてロックコンサート爆破計画で生き残った若者たち。彼らの心を操作し、自ら行動を起こさせていく。

最後に狙われたのは、ビル・ホッジス自身

ブレイディの真の目的は、事件を阻止したホッジスへの復讐だった。腐敗した医師や病院関係者を利用し、証拠や人の死を道具として使いながら、ホッジスを精神的にも社会的にも追い詰めていく。その一方で、ホッジス自身はすでに自分の死と向き合いながら、最後の仕事に挑んでいた。

この小説のポイント

・三部作の完結編として、過去作の因縁がすべて集約される
・推理小説でありながら、超常的な能力が物語の中核になる
・刑事と犯人、どちらも「終わり」を迎えつつ進む構成
・ホリー・ギブニーの存在感が物語を大きく支えている

たぶんこんな小説

静かで重たい空気の中、少しずつ追い詰められていく感じが続く話。派手なアクションよりも、精神的な駆け引きや因縁の積み重ねが前に出てくる。シリーズを通して積み上げてきた時間が、そのまま物語の重さになっている一冊。

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