ダークタワー VI スザンナの歌ってどんな話?ざっくり時系列で整理

※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未読の方はご注意ください。




Amazon.co.jp: ダークタワー VI スザンナの歌: 本
本 の優れたセレクションでオンラインショッピング。




ダークタワー VI スザンナの歌
(Song of Susannah)

作品データ
著者:スティーヴン・キング
ジャンル:ダークファンタジー/異世界/メタフィクション

仲間の身体が奪われ、物語そのものが現実に侵食してくる話

カテットの一人、スザンナの身体と心は、別の存在ミアに半ば支配されている。
仲間を救うために追いかける一行は、時間も世界も引き裂かれ、別々の場所へ放り出される。
一方で、物語の背後にいるはずの「作者」そのものが、世界の存続に関わっていることが明らかになっていく。
この巻は、塔を目指す冒険が、現実と物語の境界を越えてしまう転換点。

ざっくり時系列

スザンナがミアに身体を支配される

スザンナ=ミアが魔法の扉から逃走する

カテットが分断され、別々の世界へ送られる

ジェイクたちは1999年のニューヨークへ向かう

ローランドとエディは1977年のメイン州へ行く

バラと空き地の重要性が明らかになる

作者スティーヴン・キングの存在が浮かび上がる

スザンナ=ミアが出産の場へ連れて行かれる

物語の主要人物

・ローランド・デスチェイン
 ダークタワーを目指すガンマン。旅の中心人物。

・スザンナ・ディーン
 カテットの一員。ミアと精神を共有している。

・ミア
 かつて悪魔だった存在。子を産むためにスザンナを利用する。

・エディ・ディーン
 ローランドの仲間。現実世界での交渉役を担う。

・ジェイク・チェンバース
 少年の仲間。スザンナ救出に向かう。

・キャラハン神父
 異世界を渡り歩く司祭。ジェイクと行動を共にする。

奪われた身体、分断される仲間

スザンナの中にいるミアは、出産という目的のためだけに行動する。
スザンナ自身の意思は抑え込まれ、身体は連れ去られてしまう。
仲間たちは彼女を追おうとするが、扉の力によって引き裂かれ、同じ場所にいられない。
この時点で、旅は「全員で進むもの」ではなくなってしまう。

バラと空き地、世界の要

ローランドとエディが辿り着いた世界には、一輪のバラが咲く空き地がある。
それは単なる植物ではなく、世界とダークタワーを結びつける要のような存在だった。
その土地を守ることが、塔そのものを守ることにつながる。
ここでの戦いは銃よりも交渉と選択が重要になる。

作者が物語に引きずり出される

旅の途中で、ローランドたちは自分たちの物語を書いている人物の存在に辿り着く。
彼は神ではなく、物語を受け取って書き写す存在だと明かされる。
もし彼が書くのをやめれば、塔への道も断たれる。
物語の続きは、物語の外側に委ねられてしまう。

出産の時、すべてが動き出す

ニューヨークでは、スザンナ=ミアが出産の場へ運ばれている。
ジェイクとキャラハンは危険を承知で突入を試みる。
一方で示される作者の日記は、この物語が書かれてきた時間そのものを映し出す。
現実と物語が重なり、境界はほとんど意味を失っていく。

この小説のポイント

・仲間の喪失と分断が強調される構成
・バラと塔の関係がはっきり示される
・作者自身が物語に登場する大胆な展開
・冒険譚から、物語論そのものへ踏み込む

たぶんこんな小説

派手な戦闘より、不安と違和感が積み重なっていく一冊。
読んでいると、物語の中に足を踏み入れてしまった感覚になる。
ここから先は、何が現実で何が物語なのか、簡単には切り分けられなくなる。

コメント

タイトルとURLをコピーしました