ガラパゴスの箱舟ってどんな話?ざっくり時系列で整理

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ガラパゴスの箱舟

著者:カート・ヴォネガット

人類がほぼ滅びて、なぜかガラパゴスで別の生き物になる話

経済崩壊、戦争、疫病が重なり、人類がほぼ自滅する世界。
そんな中、たまたまガラパゴス諸島に流れ着いた少数の生存者たちが、気づけば人類の未来を丸ごと背負うことになる。
そこから百万年後、人類は想像もしない姿に進化していた、というかなり思い切った話。

ざっくり時系列

1986年、人類社会が経済恐慌と戦争と疫病で崩壊する

ガラパゴス諸島遊覧船が事故と混乱の中で漂流する

少数の男女がガラパゴス諸島に漂着する

文明と切り離された生活が始まる

生存だけを優先する環境が続く

百万年後、人類はまったく別の姿に進化している

物語の主要人物

・レオン・トラウト
 物語を語る視点となる人物で、出来事を俯瞰する存在

・メアリー・ヘップバーン
 漂流の中心人物の一人で、生存者たちの行動に影響を与える

・漂流船の乗客たち
 偶然集められ、人類の未来を形作る存在

人類が崩壊する年から物語は始まる

舞台は1986年。
経済は破綻し、戦争と疫病が広がり、人類文明は限界に達している。
そんなタイミングで、ガラパゴス諸島を巡る客船が海に投げ出され、歴史の本流から完全に外れた人々が生まれる。

文明なし、計画なし、それでも生き延びる

ガラパゴスにたどり着いた生存者たちは、文明社会の価値観をほぼ失った状態で生活する。
知性や理想よりも、ただ生き残ることが最優先になる。
その環境が何世代も続いた結果、人類は少しずつ変わっていく。

百万年後に残ったのは、賢さとは別の何か

物語は一気に未来へ飛び、人類がどんな存在になったのかを描く。
そこにあるのは、かつて人間が誇っていた知性とはまったく違う進化の形。
文明がなくなったあと、人類に何が残るのかが静かに示される。

この小説のポイント

・人類滅亡を前提にした大胆な設定
・進化論をそのまま物語に落とし込む発想
・文明と知性をかなり距離を置いて見る視点
・ブラックな笑いと妙に優しい目線の同居

たぶんこんな小説

かなりぶっ飛んだ話なのに、読んでいると妙に納得してしまう。
未来SFというより、人類そのものを遠くから眺めている感じ。
笑っていいのか戸惑いながら、最後は少ししんみりするタイプの一冊。

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