夏への扉ってどんな話?ざっくり時系列で整理

※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未読の方はご注意ください。




Amazon.co.jp : 夏への扉 ハインライン




夏への扉
(The Door into Summer)

作品データ
著者:ロバート・A・ハインライン
ジャンル:SF/タイムトラベル/恋愛

裏切られた発明家が時間を越え、失った未来と猫と人生を取り戻す話

発明家ダンは、仕事も恋も仲間も一気に奪われ、コールドスリープで未来へ逃げる。だが目覚めた先でも救いはなく、過去へ戻る手段を見つけ、時間を使ってすべてを組み直す。復讐だけじゃなく、仕事も恋も、そして猫の居場所も含めて、いちばん暖かい季節へ辿り着く物語。

ざっくり時系列

会社を裏切られて全てを失う

コールドスリープで未来へ

目覚めるが財産も人も失われている

自分の発明が別人名義で使われていると知る

タイムトラベルの存在に辿り着く

1970年へ戻る

裏切りの夜をやり直す

未来と過去を整え直す

再び眠り、約束の時に再会する

物語の主要人物

・ダニエル・ブーン・デイビス
 エンジニア兼発明家。物語の主人公

・フレデリカ・ヴァージニア(リッキー)
 聡明な少女。ダンが深く信頼する存在

・マイルズ・ジェントリー
 ダンの元ビジネスパートナー

・ベル・ダーキン
 詐欺師的な経理担当

・ピート
 ダンの愛猫。寒いのが大嫌い

すべてを奪われ、冬に閉じ込められる

ダンは会社を興し、発明に人生を注いできたが、信頼していた仲間と恋人に裏切られ、経営権を失う。残ったのは猫のピートだけ。絶望の中で彼が選んだのが、未来に賭けるコールドスリープだった。ここで物語は、一度きっぱり冬に閉じ込められる。

目覚めた未来は、思ったほど明るくない

30年後に目覚めたダンを待っていたのは、金も仲間もいない現実だった。しかも、自分が考えたはずのロボットが別人の名で普及している。時間がすべてを解決するわけじゃないと、ここではっきり突きつけられる。

時間を使って人生を組み替える

ダンはタイムトラベルの手段を得て、裏切られる直前の過去へ戻る。発明を守り、会社を作り直し、リッキーに未来を託す。そして自分自身も、もう一度眠ることで約束の時へ向かう。最後は、すべてを知った上で選び取った未来が待っている。

この小説のポイント

・発明と仕事に人生を賭ける主人公像
・タイムトラベルを使ったやり直し
・裏切りと信頼のコントラスト
・猫という感情のアンカー

たぶんこんな小説

派手なSFギミックより、人の執念と手触りが残る話。寒い現実から抜け出して、何度もドアを探し続ける。その先にあるのは、成功でも復讐でもなく、ちゃんと暖かい場所。読み終わると、静かに前向きになる。

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