クリプトノミコン3 アレトゥサってどんな話?ざっくり時系列で整理

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クリプトノミコン3 アレトゥサ
著者:ニール・スティーヴンスン

新型暗号を追う男と、その半世紀後に記録を掘り起こす孫の話

第二次大戦中、解けない新型暗号「アレトゥサ」に挑むローレンスと、現代でその痕跡を偶然見つけてしまった孫ランディが、それぞれ別の時代から同じ謎に引き寄せられていく。暗号、計算機、戦争、家族の記録が一本の線でつながっていく巻。

ざっくり時系列

第二次大戦中、日独間通信に奇妙な暗号が出現

ローレンスが新型暗号「アレトゥサ」の存在に気づく

情報部が手を焼く中、ローレンスが独自に解読を試みる

ローレンスは自作の電子計算機を使って解析を進める

半世紀後、ランディが祖父の遺品から調査記録を発見

ランディが祖父の足跡と消された事実を追い始める

物語の主要人物

・ローレンス
 第二次大戦中に暗号解読に関わった人物

・ランディ
 現代に生きるローレンスの孫。祖父の記録を見つける

戦時下で生まれた、正体不明の暗号

舞台は第二次大戦中。日独間の一部通信にだけ現れる、不可解な暗号アレトゥサが発見される。既存の手法では歯が立たず、情報部が混乱する中で、ローレンスだけがその異質さに強く反応する。彼にとってアレトゥサは、ただの敵国暗号じゃなく、構造そのものが異なる存在だった。

電子計算機という武器で挑む解読

ローレンスは、暗号を人力だけで解く発想から一歩踏み出す。自ら考案した電子計算機を使い、膨大な組み合わせと規則性を機械に任せるというやり方に踏み込んでいく。戦争の裏側で、計算と論理が静かに積み上がっていき、暗号との戦いは人知れず加速していく。

現代でよみがえる祖父の仕事

時代は一気に現代へ。親族会議のため帰郷したランディは、祖父ローレンスの遺品の中から、アレトゥサに関する調査記録を見つける。それは歴史の表には残っていない仕事の痕跡だった。ランディは祖父が何をしていたのか、なぜその業績が消えたのかを辿り始め、過去と現在が再び接続されていく。

この小説のポイント

戦時中の暗号解読と現代の調査が並行して進む構成
電子計算機の登場が物語の核になっている
家族の遺品が、歴史の空白を埋める鍵になる
暗号という抽象的な存在が、強い現実感を持って描かれる

たぶんこんな小説

数字や理屈の話が続いているのに、不思議と人の気配が濃い。戦争の最前線ではなく、その裏側で静かに積み重ねられた思考を覗き込む感じがある。過去の記録を追ううちに、時間そのものが一枚の暗号みたいに見えてくる、そんな読後感が残る。

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