クリプトノミコン4 データヘブンってどんな話?ざっくり時系列で整理

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ネタバレを含む場合があります。 未読の方はご注意ください。




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クリプトノミコン4 データヘブン
著者:ニール・スティーヴンスン

暗号と金塊とデータが全部つながって大団円になる話

第二次世界大戦下で暗号を追い続けた男と、半世紀後にデータと暗号で食っていく男。
時代も立場も違う二人が、それぞれ「アレトゥサ暗号」を追いかけた結果、日本軍の金塊、戦争、暗号理論、そして現代のデータビジネスが一本の線で結ばれていく。
シリーズ最終巻は、積み上げてきた謎と因縁が一気に収束していくクライマックス編。

ざっくり時系列

第二次世界大戦中、ローレンスが暗号解読に従事

米軍の進撃に同行しフィリピンへ向かう

アレトゥサ暗号の発信地を追う

日本軍が隠した莫大な金塊の存在を知る

暗号と金塊の意外な関係が見えてくる

半世紀後、ランディがアレトゥサ暗号に挑む

データヘブン事業が資金難に陥る

祖父の遺した記録を手がかりに日本へ

金塊探索と暗号の謎が交差する

長年の謎と冒険が一つの結末にたどり着く

物語の主要人物

・ローレンス
 第二次世界大戦中、米軍側で暗号解読に関わる人物

・ランディ
 現代パートの主人公で、データヘブン事業に関わる技術者

・日本軍関係者
 金塊と戦時の秘密に深く関わる存在

・仲間たち
 暗号解読や探索に関わる協力者たち

戦時下フィリピンで暗号を追う

物語の一方の軸は、戦争の真っただ中。
ローレンスはアレトゥサ暗号の謎を追い、前線を進む米軍と行動を共にしながらフィリピンへ向かう。
暗号電文の背後には、単なる軍事情報を超えた何かがある。
現地で明らかになるのは、日本軍が隠したとされる莫大な金塊の存在と、その異様なまでのスケール感だ。

金塊と暗号が結びつく

金塊はただの財宝じゃない。
戦争、国家、経済、そして情報操作と密接に絡み合った存在として描かれる。
ローレンスは、暗号を解くほどに、戦争そのものの裏側と向き合うことになる。
ここで積み上げられた伏線が、後の時代にそのまま引き継がれていく。

半世紀後、データヘブンで再び動き出す

時代は一気に現代へ。
ランディは暗号とデータを武器にしたデータヘブン事業に関わっているが、現実は資金難。
打開策として浮かび上がるのが、祖父ローレンスの遺した記録だった。
その先に待っていたのは、過去の戦争と直結した金塊探索。
暗号理論とフィールドワークが交錯し、物語は一気に最終局面へ突入する。

この小説のポイント

・戦争と現代をまたぐ壮大な構成
・暗号理論が物語を動かす推進力になる
・金塊という物理的な謎とデータという抽象的な価値
・積み重ねてきた伏線の回収
・シリーズ全体を包み込むスケール感

たぶんこんな小説

数字や理論の話をしているのに、読後は大冒険を終えた感覚が残る。
戦争、暗号、ビジネス、テクノロジーがごちゃっと混ざっているのに、不思議と一本の物語として収まっていく。
長く続いた旅の終点に立って、過去と現在をまとめて見下ろすような余韻がじわっと残る一冊。

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