イーストレップス連続殺人ってどんな話?ざっくり時系列で整理

※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未読の方はご注意ください。




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イーストレップス連続殺人
著者:フランシス・ビーディング

海辺の保養地に現れた正体不明の悪魔を追い詰める話

風光明媚な海辺の町イーストレップスで、住人が次々と同じ手口で殺されていく。
噂されるのは「イーストレップスの悪魔」という正体不明の存在。
犯人像はつかめそうでつかめず、捜査は混乱し、やがて事件は裁判の場へと持ち込まれていく。
誰がやったのか、なぜそう見えたのか、そのズレそのものを楽しむタイプの連続殺人ミステリー。

ざっくり時系列

ノーフォーク海岸沿いの保養地で日常が続いている

老婦人が帰宅途中に殺害される

同様の手口で第二、第三の事件が起こる

街に「イーストレップスの悪魔」の噂が広がる

警察が捜査網を広げる

有力な容疑者が浮上する

逮捕と起訴が行われる

裁判の場で事件の構図が揺さぶられる

連続殺人の見え方そのものが反転する

物語の主要人物

・被害者の住人たち
 海辺の町イーストレップスで暮らしていた人々

・捜査にあたる警察
 連続殺人事件を追う地元警察関係者

・有力な容疑者
 「イーストレップスの悪魔」と目される人物

・法廷関係者
 事件を裁判の場で検証する役割を担う人々

海辺の平穏が崩れるところから始まる

舞台は、保養地として知られるノーフォーク海岸沿いの町イーストレップス。
穏やかで、どこか閉じた共同体のような空気の中で、老婦人が突然殺される。
凶器はこめかみを刺すという異様に限定された手口。
この一点だけで、町の空気は一気に変わり、平和だった景色が不安に塗り替えられていく。

同じ手口が恐怖を増幅させていく

事件は一件で終わらない。
第二、第三の殺人が同じ形で繰り返され、「連続殺人」という輪郭がはっきりしてくる。
やがて犯人は、人なのか、象徴なのか、それとも作られた像なのか。
「イーストレップスの悪魔」という呼び名が独り歩きし、恐怖が町全体を包み込んでいく。

裁判でひっくり返る事件の見え方

警察はついに有力な容疑者を確保し、物語は裁判のフェーズへ進む。
ここで焦点になるのは、事実そのものよりも、どう見え、どう信じられてきたか。
ミスディレクションやレッドへリングが積み重なり、読者が当然だと思っていた前提が少しずつ揺らいでいく。
連続殺人の構図は、法廷という場で別の顔を見せ始める。

この小説のポイント

・保養地という閉じた舞台設定
・連続殺人犯像が生まれていく過程
・捜査と裁判をまたぐ構成
・視点のズレを楽しむ仕掛け
・フーダニットとしての完成度

たぶんこんな小説

穏やかな風景を眺めていたはずなのに、気づくと足元がじわじわ揺れている感じ。
犯人探しをしているつもりが、いつの間にか自分の思い込みを試されている。
読み終わるころには、最初に見ていた景色が少し違って見えてくる、そんな余韻が残る一冊。

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