老人と海ってどんな話?ざっくり時系列で整理

※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未読の方はご注意ください。




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老人と海
(The Old Man and the Sea)

作品データ
著者:アーネスト・ヘミングウェイ
ジャンル:文学小説/寓話的物語

老いた漁師が、誇りと敬意だけを武器に巨大な魚と向き合い続ける話

84日間何も釣れないままの老漁師サンティアゴが、沖へ出て巨大なカジキと出会う。三日三晩に及ぶ格闘の末、彼はついに魚を仕留めるが、帰路でサメに襲われ、獲物は骨だけになってしまう。それでもサンティアゴは折れず、少年マノリンとの静かな絆の中で、再び海へ向かう気配を残して眠りにつく。

ざっくり時系列

サンティアゴが84日間魚を釣れず、不運と見なされる

少年マノリンが別の船で働くことになるが、日々世話を続ける

85日目の早朝、サンティアゴが小舟で沖へ出る

小さなビンナガマグロを釣る

巨大なカジキがかかり、舟ごと沖へ引きずられる

一晩中耐え、翌日カジキの姿を初めて見る

二日目も格闘が続き、夜にわずかに眠る

三日目の朝、カジキが旋回し、サンティアゴが銛で仕留める

舟に縛った帰路でサメが血の匂いに集まる

銛やナイフで応戦するが、次第にカジキは食い尽くされる

夜、骨だけになったカジキとともに岸へ戻る

小屋で眠り、朝マノリンが訪ねてくる

マノリンは再び一緒に漁をすると決める

サンティアゴはライオンの夢を見て眠る

物語の主要人物

・サンティアゴ
年老いた漁師。長い不運の中でも海へ出続ける

・マノリン
サンティアゴに教えを受けた少年。今も彼を慕い続ける

不運続きの老人と、離れきれない少年

サンティアゴは84日間何も釣れず、「サラオ」と呼ばれるほど不運な存在になっている。少年マノリンは両親に言われて別の船に移ったが、毎日サンティアゴを手伝い、食事を運び、話し相手になる。二人は野球やジョー・ディマジオの話をしながら、静かな時間を共有する。少年が去った夜、サンティアゴは若い頃の記憶やアフリカのライオンの夢を見る。

85日目、海のずっと先で始まる三日間

85日目の朝、サンティアゴは小舟を漕ぎ、メキシコ湾流のさらに先へ出る。午前中に小さなビンナガマグロを釣った後、巨大なカジキがかかる。魚はあまりにも大きく、引き上げられず、舟ごと沖へ引きずっていく。夜通し糸を握り続け、翌日、彼は初めて魚の全貌を見る。それは舟よりも長い。

敬意と慈悲を抱いたままの格闘

サンティアゴは次第に、カジキの強さと美しさを感じ取り、相手に敬意を抱く。二日目の夜にわずかに眠り、三日目の朝、魚が旋回し始める。疲労と錯乱の中で、彼は最後の力を振り絞り、銛でカジキを仕留め、舟に縛りつける。勝利はするが、ここで闘いは終わらない。

帰路の海で、勝利が削られていく

血の匂いに引き寄せられ、アオザメが現れる。サンティアゴは銛で仕留めるが武器を失い、ナイフをオールに結びつけて応戦する。次々と現れるサメを追い払うが、カジキの身は削られていく。夜には群れが襲い、骨だけを残して去っていく。サンティアゴは、それでも舟を漕ぎ続けて岸に戻る。

この小説のポイント

・勝ち負けよりも、向き合い続ける姿勢が描かれている
・自然や獲物に対する敬意が、闘いの中でも失われない
・少年との関係が、孤独な闘いを静かに支えている
・失われた成果と、失われない誇りが並んで存在している
・夢の場面が、過去と現在、力と老いをつなげている

たぶんこんな小説

派手な展開は少ないけど、ひたすら静かで重たい時間が流れる感じ。読んでいると、結果よりも「どこまで踏ん張ったか」がじわじわ効いてくる。最後に残るのは達成感というより、疲労と尊厳が同時に胸に残る、不思議な読後感の物語だよ。

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