タイタンのゲーム・プレーヤーってどんな話?ざっくり時系列で整理

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ネタバレを含む場合があります。 未読の方はご注意ください。




Amazon.co.jp : タイタンのゲーム・プレーヤー




タイタンのゲーム・プレーヤー
著者:フィリップ・K・ディック

ゲームで土地も人生も奪われる世界で、男が逆転を狙う話

人類は戦争に敗れ、活力を失い、土地は〈ゲーム〉の勝敗で移動する。ピート・ガーデンはそのゲームに負け、自分の街バークレーを丸ごと失ってしまう。取り返すために動き出した彼の周囲で、奇怪な殺人が起こり始め、勝ち負けだけでは説明できない世界の歪みが露わになっていく。

ざっくり時系列

地球人口が激減し社会が荒廃する

土地を賭ける〈ゲーム〉が流行する

ピートがゲームに敗れ、街を失う

雪辱を誓い、策を巡らせ始める

周囲で不可解な殺人事件が起こる

ゲームと現実の境界が揺らぐ

世界の仕組みと真実が見えてくる

物語の主要人物

・ピート・ガーデン
 カリフォルニア州在住。ゲームに敗れて街を失う主人公。

・ヴァグ
 タイタンから来た異星生物。人類を打ち破った存在。

・ゲームの参加者たち
 土地と生活を賭けて競い合う人々。

ゲームが支配する荒んだ地球

戦争の後、人類は未来を描けなくなり、代わりにゲームに熱中する。勝てば土地を得て、負ければ住む場所を失う。娯楽のはずのゲームが、社会制度そのものになってしまった世界が描かれる。

街を失った男の逆襲計画

ピートは負けを受け入れない。奪われた街を取り戻すため、ルールを研究し、勝つための方法を探る。その過程で、ゲームの裏側や、参加者たちの思惑が少しずつ見えてくる。

殺人事件が突きつける違和感

ゲームの最中に起こる奇怪な殺人は、単なる偶然では済まされない。勝敗、ルール、正義。そのすべてが疑わしくなり、ピートは「このゲームは何のために存在しているのか」という問いに直面する。

この小説のポイント

・ゲームが社会制度になる発想
・敗者がすべてを失う冷酷な世界観
・ミステリー要素が物語を加速させる構成
・初期ディックらしいアイデアの切れ味

たぶんこんな小説

軽い設定に見えて、読んでいるとだんだん笑えなくなってくる感じ。勝つことだけが価値になった世界の息苦しさが、じわじわ伝わってくる。ゲーム感覚で始まって、気づくと現実そのものを問い直している、そんな読後感が残る一冊。

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