ベロニカは死ぬことにしたってどんな話?ざっくり時系列で整理

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ネタバレを含む場合があります。 未読の方はご注意ください。




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ベロニカは死ぬことにした
(Veronika Decide Morrer)

作品データ
著者:パウロ・コエーリョ
ジャンル:海外小説/心理小説

生きる理由が分からない女性が、死ぬと決めたあとに生き始める話

すべて順調に見える人生を送っていた24歳の女性ヴェロニカは、自ら人生を終わらせることを選ぶ。ところがその決断は失敗に終わり、彼女は精神病院で「余命わずか」と告げられる。死が目前にあると信じたその瞬間から、彼女の人生は思いがけない方向へ動き出す。

ざっくり時系列

ヴェロニカが自殺を決意する

睡眠薬を過剰摂取する

精神病院ヴィレットで目を覚ます

余命は数日だと告げられる

入院患者たちと交流を始める

他人の目を気にしない自由を得る

恋や怒りなど、抑えていた感情を解放する

医師イゴールの実験の意図が明らかになる

生と狂気についての価値観が揺さぶられる

物語の主要人物

・ヴェロニカ
 スロベニア出身の24歳の女性。人生を終わらせようとした

・ゼドカ
 重い鬱を抱える女性患者

・マリ
 パニック障害を患う女性患者

・エドゥアルド
 統合失調症を患う男性。ヴェロニカが惹かれていく

・イゴール博士
 ヴィレット精神病院の主任医師

完璧に見える人生と、突然の決断

ヴェロニカは、仕事も生活も整った若い女性だった。特別な不幸があるわけでもない。それでも彼女は、生きる意味が見つからないという理由だけで、自ら人生を終わらせようとする。睡眠薬を飲み、遺書を書き、静かに死を待つはずだった計画は、思わぬ形で失敗する。

精神病院で告げられた「余命」

目を覚ましたヴェロニカがいたのは、精神病院ヴィレットだった。医師から告げられたのは、薬の影響で心臓に深刻な障害が残り、あと数日しか生きられないという宣告。逃げ場のない状況の中で、彼女は同じ病院に入院する人々と関わり始める。

失うものがない自由と、狂気の境界線

死が確定していると思い込んだことで、ヴェロニカは他人の評価を気にしなくなる。言いたいことを言い、やりたいことをやり、恋すらする。その姿は周囲の患者たちにも影響を与え、病院全体の空気を変えていく。一方で、主任医師イゴールは、彼女の状態を利用した危険な実験を進めていた。

この小説のポイント

・「正気」と「狂気」の境界を問い直す構造
・死を意識することで浮かび上がる生の輪郭
・社会に適応することへの疑問
・自由とは何かを極端な状況で描く視点

たぶんこんな小説

静かで哲学的なのに、読んでいると心の奥を突かれる。重たい題材なのに、話が進むほど息がしやすくなっていく不思議な感触がある。生きる意味を見つける話というより、「意味がなくても生きていいのかも」と思わせてくれる、そんな余韻が残る一冊。

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